各県が順番に登場する新企画「おらほのＮＯ．１」〜今回は「山形」〜

最強のサイドメニュー ゲソ天のルーツに迫る！

　ゲソとはイカの足（腕）のことで、ゲソ天に使用されるのは主にスルメイカです。
　ゲソ天の歴史は江戸時代にまでさかのぼるそうで、主に山形県内陸部に位置する村山地方や最上地方で食べられていたようです。
　内陸部でゲソ天が食べられるようになった理由には諸説あるようですが、最も有力とされる説をご紹介します。
　昔から山形県の日本海側ではイカが良く獲れましたが、内陸部では簡単に手に入りませんでした。また、ゲソは固くて美味しくないとされ、イカの胴体部分は身分の高い人が食し、ゲソは庶民でも入手しやすい代物だったようです。そのような中、保存が可能な乾燥食品であるスルメのゲソは、日本海沿岸の庄内地方から最上川の水運を使って内陸部に運ばれ、食べやすいように水で戻して柔らかくした後、天ぷらにして食べられたようです。内陸部の人にとっては、貴重なタンパク源であり、自然と庶民の間で親しまれ定着していったのではないかとされています。
　今では山形県の名だたる有名グルメを押しのけて、山形県民ぞっこんのグルメとなっています。

山形県で初めて「ゲソ天そば」を提供した 丸五そば屋さん

　一般的にそば屋さんで天ぷらそばを頼むと、海老や山菜の天ぷらがついてくるのではないでしょうか？山形県の村山地域や最上地域のそば屋さんではゲソ天が出てくるのが普通です。
　山形市内だけでも、そば店７０軒以上でゲソ天そばが提供されているとのことです。
　今回紹介する丸五そば屋さんは、昭和４０年代に山形県で初めて、ゲソ天そばを提供したお店です。この「丸五そば屋 山大前」さんで、もり天そば（ゲソ天そば）を食べてきました。こしがあり、つるっとしたそばと、歯ごたえの良いゲソをサクッと揚げた天ぷらがとてもおいしかったです。
　ゲソ天は、そのまま食べてもおいしいし、そばつゆにつけてもおいしい。そばつゆに入れれば、天ぷらの油やゲソのうま味が染み出てきて、そばつゆにもコクが出ます。食べ方は自由です！

ラーメン店でも人気のトッピング

　今や、ゲソ天はラーメン店でも人気があり、３０軒以上でトッピングできる最強のサイドメニューです。
　今回は山形支店・支社や山形電力センターが所在する山形市本町近くにあるラーメン店「金長本店」さんを紹介します。
　社員や企業グループの皆さんも昼食時にお世話になっているお店です。

金長本店 ゲソ天ラーメン(税込850円)

ゲソ天を揚げているところを撮らせていただきました（金長本店 今野陽子さん）

ゲソ天ラーメン以外にもたくさんのメニューがあります。どれも美味しいですよ！

山形県民懐かしのパインサイダーのお酒が登場！

　お酒のおつまみにもピッタリなゲソ天ですが、山形県からはもう一品ご紹介したいものがあります。昨年６月に缶詰加工会社の三和缶詰株式会社さんが発売した「大人のパインサイダー」です。酒田市の焼酎メーカー・金龍のお酒を、山形県民懐かしのパインサイダーで割った「山形生まれの山形酎ハイ」です。
　無果汁でアルコール度数は５％。通常のパインサイダーより甘さ控えめで、どんなおつまみや食事にも合います！爽やかな香りと強炭酸はそのままに、パインサイダーの美味しさを楽しみながらスッキリゴクゴクと飲めてしまいます。
　山形県内のスーパー、道の駅、オンラインストア「山形酒通（https://yamagata-sake.com/）」から購入が可能です。

大人のパインサイダー（税込198円）

山形県に遊びに来たときには　ぜひゲソ天を！

　平均３００円というリーズナブルな価格。やわらかいけど、歯ごたえしっかり、衣もクリスピーでおいしい。噛めば噛むほどうま味が出てくる…
　「ゲソ天天国」山形県に遊びに来たときには、そばに、ラーメンに、お酒のお供に、魅力たっぷりなゲソ天を、ぜひ食べてみてくださいね♪

■丸五そば屋　山大前
・住所　山形県山形市東原町1-13-19
・営業時間　11:00〜15:00（日曜定休日）
・TEL　023-631-2515
■金長本店
・住所　山形県山形市十日町2-3-40
・営業時間　11:30〜16:00（日曜定休日）
・TEL　023-623-0717
■三和缶詰株式会社
・住所　山形県東村山郡中山町長崎229-2
・TEL　023-622-3101