【情報通信部】電力制御システムへのサイバー攻撃を想定したシビアインシデント対応訓練を実施

【情報通信部】電力制御システムへのサイバー攻撃を想定したシビアインシデント対応訓練を実施 イメージ

 東北電力と東北電力ネットワークは、電力制御システムへのサイバー攻撃を想定したシビアインシデント対応訓練を12月3日に実施しました。

サイバー攻撃を受けた後の初動対応や社内の方針決定の流れなどを確認

 両社では、サイバー攻撃により電力制御システムに重大障害が発生した場合の対応の確認を目的とした訓練を2018年から行っています。今回の訓練では、水力運用センター監視制御システムおよび通信網管理システムが外部からサイバー攻撃を受け、業務に支障が発生する状況を想定して実施しました。訓練参加者は被害状況の把握や影響の調査、システム障害とサイバー攻撃の切り分けや被害の封じ込めなどを行い、代替機能準備といった対応を行うまでの一連の流れを確認しました。
 また、訓練参加部門の担当役員である大野常務、戸田副社長を本部長とした本店本社合同対策本部会議も設置し、社外関係機関との情報共有や、攻撃に伴う影響拡大を防止するための方針や対応について議論を交わしました。
 今回の訓練には宮城県警の職員も参加し、両社との連携について確認しました。

サイバーセキュリティ対策の取り組みを継続して推進

 訓練を終え、参加者からは「警察関係者にも参加いただき、実際に近い想定の下で訓練を実施したことで、各部門の役割や情報連携体制について理解を深められた」とコメントがありました。
 今後も最新の知見を踏まえながら、コンピューターウイルス対策や不正アクセスの防止対策などサイバーセキュリティ対策を継続して実施していきます。また、サイバー攻撃を想定した訓練を積み重ねて、インシデントへの対応力をより一層強化していきます。