東新潟火力発電所3ー1号系列で大規模な分解点検が進む

東新潟火力発電所3ー1号系列で大規模な分解点検が進む イメージ

 事業用大容量コンバインドサイクル発電発祥の地であり、当社最大規模の発電設備を有する東新潟火力発電所。3ー1号系列では冬場に備えて、主にガスタービン・排熱回収ボイラーの大規模な分解点検を実施しています。

累積運転時間が世界最長クラスのガスタービンを点検

 現在点検中の3号系列ガスタービンは累積運転時間が25万時間を超え、世界最長クラス。このような記録を支えている取り組みの一つが定期点検(大規模な分解点検)で、設備トラブルの未然防止など、設備の安定運転を目的に行っているものです。
 東新潟火力発電所3、4号系列の定期点検の周期は、ガスタービンおよび排熱回収ボイラーは3年に1回、蒸気タービンは6年に1回。点検時期は、電力の高需要期を極力避ける形で計画的に設定しています。今回の点検は、2021年9月11日から同12月8日の期間で実施しています。
 これまでに、発電機や排熱回収ボイラー、ガスタービンの分解点検を完了し、先日、ガスタービンの据え付け作業を行うなど、定期点検が佳境を迎えています。
 今回の点検では、冬期の供給力確保に貢献するため、ガスタービンの組立工法を見直す(※)こと等により、点検期間を約6日短縮した工程で進めております。
 ※従来ガスタービンローター(動翼軸)は、車室(ローターを納める気密性の高いケース)へ組み込む前に仮組みを行っていたが、これまでの多くの組立経験を踏まえて仮組み工程を廃止した。

冬場の電力の安定供給に向けて[東新潟火力発電所 藤田所長]

 「現在実施している定期点検は、電力の安定供給に向けて必要不可欠であるとともに、次の安定運転に向けて気持ちを新たにするという観点から節目でもあります。今回の定期点検においても、多くの協力会社の作業員が従事していることに加え、コロナ禍での作業ということもあり、地域の皆さまからも多大なるご理解・ご協力をいただきながら、所員一同、一段と気を引き締めて作業に取り組んでいます。
 引き続き、安全最優先のもと、新型コロナウイルス対策もしっかりと講じながら、所員一丸となって定期点検を進めていくことで、設備の信頼性確保はもとより、万全の体制で今冬の電力供給に貢献していきます」